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2025年7月14日、名古屋IGアリーナで開催中の大相撲七月場所二日目で、十両取組中の観客によるマナー違反が大きな話題を呼んでいる。十両十四枚目・宮乃風(中村)と十両十三枚目・大奄美(追手風)の対戦で、宮乃風の見事な下手捻りに沸き立つ場内を、連続した指笛が遮る一幕があった。
「力士の頑張りが台無し」「さすがに下品」白熱の好取組で拍手喝采も…突如、館内に響いた客の「異音」に批判相次ぐ(ABEMA TIMES) – Yahoo!ニュース https://share.google/kZ5HufzNIaJTxMJ2d
鮮やかな技とそれを台無しにする”異音”
この日の宮乃風対大奄美戦は、低い立ち合いから宮乃風が巧みに右へ回り込み、両まわしを掴んでノンストップの攻めで豪快な下手捻りを決めるという見事な内容だった。6.5秒という短時間ながらも技術の冴えを見せたこの一番に、会場は大きな拍手と歓声に包まれた。
しかしその直後、拍手を遮るように3~5回にわたる指笛が場内に響き渡った。この行為に対し、ABEMAの中継コメント欄には即座に「指笛やめて」「さすがに下品」「力士の頑張りが台無し」といった批判が殺到。日本相撲協会が定める「大相撲観戦時のお願い」では「相撲場内外でみだりに気勢を上げ騒音を出す行為」を明確に禁じており、明らかなマナー違反として問題視される事態となった。
相撲観戦のマナー問題、再燃
大相撲の観戦マナーを巡る問題は度々指摘されてきたが、特に近年はSNSや動画配信プラットフォームの普及により、一部観客の不適切な行為が拡散されやすくなっている。今回の指笛騒動も、ABEMAの中継視聴者からリアルタイムで多数の苦情が寄せられた。
相撲協会関係者によれば、「力士の真剣勝負を尊重し、他の観客の迷惑にならないように」という基本的な観戦マナーの周知徹底が改めて必要とされている。特に地方場所では、通常のスポーツ観戦とは異なる相撲独自の観戦ルールを理解していない観客も少なくないという。
宮乃風の好調続く
一方、この一番で2勝目を挙げた宮乃風は、初日から無傷の2連勝と好調を維持。来場者アンケートでは「敢闘精神あふれる力士」の3位に選ばれるなど、ファンからの支持も厚い。鮮やかな下手捻りを披露したこの取組について、SNSでは「技あり」「うまいな」「鮮やかやなあ」と称賛の声が相次いでいる。
大奄美はこの一番で2敗目となり、苦しいスタートが続いている。両者の今場所の行方からも目が離せない。
今後の課題
今回の指笛騒動は、大相撲の人気が高まる中で浮き彫りになった課題の一つと言える。相撲協会では、入場時のアナウンスや場内放送、SNSを活用した啓発活動など、観戦マナーの周知方法を多様化する必要性に迫られている。
また、一部の熱狂的なファンによる過度な応援とマナー違反の線引きについても、より明確なガイドラインが必要との声が上がっている。伝統を重んじる大相撲ならではの観戦文化を守りつつ、新たなファン層を取り込んでいくためのバランスが求められている。
今場所はまだ序盤戦。今後の取組でも、力士たちの真剣勝負を引き立てるような適切な観戦マナーの重要性が改めて問われることになりそうだ。
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